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フラロビのSS置き場。
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ワノ国編、なかなかフラロビのターンが来ませんね。
それぞれ大工として芸者として潜入する日が来るんだとは思うけれど。
それにしても、ほんのちょっとだけ、フランキーがヒト型方向にモデルチェンジをしているのではないか、そんな期待をしてました。
甘かったです。


R表現有り。


++++++++++





咲けば枯れる





長くて冥い逃亡生活を強いられていた頃、私にとっての『セックス』は、『居場所』、『隠れ家』、『宿木』を獲得するための手段でしかなかった。
男達に姦される行為でしかないソレ、凌辱と同義であるそれ。
私の人間としての尊厳を打ち砕き、私が人間不信、男性不信を極める原因となったもの。
それがセックスだった。


セックスを幸せだと思ったことなんて一度もなかった。
時に、大人数に輪姦され、ドラッグで無理矢理キメられた果てに、強制的にイかされる。
飽かず繰り返される反復運動の果てに、硬い肉も柔らかく解され、男を悦ばせる身体へと変貌した。
決して、望んでそこに至ったのではない。
不本意に絶頂を迎える私の心に奔流のように渦巻いたのはいつも、自己嫌悪。
だから、心身ともに汚すだけのセックスなんか、大嫌いだった。
ましてやそんなモノを、『愛の営み』だなんて考えたことは一度としてなかった。
心を殺して、星の数ほど男達の相手をして、性技と演技ばかり巧くなった。


麦わら一味の旗の下、自分の身体が私だけのモノになった時、どれだけ嬉しかったろう。
そこは、居場所を作るためクルーに媚びる必要が皆無な環境だった。
既に人生複数回分のセックスをし果たした私は、死ぬまでセックスと無縁でありたいと、実際に無縁でいられるものと、そして、能動的に無縁でいようと思っていた。
けれど、そんな私の『セックス』に纏わる何もかもを変化させたのが、フランキーという男。


フランキーと初めて関係を持ったのは、本当に自然なことだった。
今思い返せば、本当に持つべきにして持ったとしか言いようがない。
あれ程、セックスと無縁、そう唱えていたくせに。
男なんて懲り懲りだと心底思っていた私が、彼に抱かれたのは、皮肉なことに彼の身体が、人外の要素を多分に含んでいたからだ。
人間不信を拗らせた私にとって、まさに『人間離れ』したフランキーは、対象外だったのだ。
尤も、今はもう、私の想像を遥に超越した人外っぷりに言葉もないけれど。


なのに、内面は私が知る誰よりも人間臭くて、情に脆くて、





ああ人間も悪くない、そんな風に思ったのだ。





*****





フランキーは、大きく開かせた私の両脚の間に身体を進め、一気に深く根元まで己を埋めた。
息が詰る。
肉樹の形がはっきりと、私のナカで知覚出来る。
若いフランキーは、身体の大きさに比例して私が良く知るモノよりも控え目なサイズではあるけれど、人並み外れた立派なモノだ。
ずっと欲しかったモノが与えられて、私の全身が戦慄く。
過去のフランキーと関係を結んではいけないと頭では理解していながら、身体が初めから完全に受け容れてしまっているのは、長く欲求不満だったことを差し引いても、私がフランキーを拒否することなど考えられないからだ。
それがいつの時代のフランキーであっても。
私はそれこそ膣の権化と成り果てて、彼を離すまいと、絡み付いた。


フランキーは熱に浮かされた目で、私達の結合部分を食い入るように見ている。
彼の腰の動きに合わせ激しく踊る乳房も、彼に視姦されている。
食い縛られた白い歯を覗かせる唇は、口角を上げて震えるような笑みを浮かべている。
私はフランキーに姦されている、その事実が頭の中を真っ白にする。
「ああ…凄ェ、マルガ…あったけェ…ナカ、融けてる…」
「…ッ、…フラン、キ…」
セックスなんて嫌という程に経験を積んでいるのに、年下相手にこんなにも余裕を失っているのは、どうして?
答えの分かり切った問いで頭の中が飽和していく。


不意に、私のナカでフランキーの肉樹が太さを増した。
びくんびくんと生き物のように跳ね回り、意図せず、私の肉壁を無作為に擦り上げた。
「…っあ、いや…ッ…」
槍の先が、大きく張り出した傘が、私のイイトコに当たる。
余裕が無いのはお互い様なのか、フランキーは大きく腰を打ちつける毎、必死に射精感を堪えているよう。


「…っふ…ぅ…」
切なげに瞳を顰めて、くぐもった声で唸る。
ああ、そんなに可愛い声、出さないで…
セックスに慣れていない初さが可愛らしくて、余計に膣がうねってしまう。
すると、フランキーのリズムが大きく乱れた。
「マルガ…ッ」


助けを求めるかの如、私の乳房に縋りつき、我武者羅に突端を吸い上げる。
乳房を捏ね繰り回され、乳首を強く噛まれ、
「…ッ!…ッ!」
大声で善がってしまいそうになり、慌てて両手で口を塞いだ。
弱いところを乱暴に攻め立てられて、私はきつく、フランキーを絞り上げた。


「おれ…、もお…、…っ」
限界はいきなり訪れた。
若い喉が嗚咽に似た音を漏らし、私の奥で彼の欲望が弾けた。
熱っぽい圧迫感が私の内臓を押し上げる。
フランキーの肉樹が引き抜かれるのと一緒に、融けた腸も引き摺りだされたような気がして、震えが来る。
どろり、と精液が逆流する感覚も、また、熱い。


私の周りに、雨の音が戻って来た。
それに紛れる、フランキーの荒い呼吸音が鼓膜に纏わりつく。
「… …っ、マルガ…ごめん…」
私の両膝をそっと揃え、マットレスへ横に倒すと、フランキーは頭を垂れた。
私が上体を起こし、顔を覗き込むと、叱られるのを覚悟した、けれど侮蔑を恐れた瞳と出くわした。
そ、と空色の髪に手を伸ばすと、反射的に首が竦んだが、撫でて上げるとその行為は予想外だったらしく、目が見るからに丸くなった。


「何で…怒らねェの…?」
心底不思議そうで、読めない私の真意を恐れている声。
「おれ…アンタが海賊船でどんな扱いをされていたか分かった上で」
「……」
「アンタを姦して、中出しまでしたんだぞ…?」
「……」
「…ガキ出来るかもしんねェのに、無責任に…」
「…そうね…」
私は梳いた水色の髪に指を絡めた。


女だてらに海賊家業に身をやつしている以上、敵の手に落ちれば凌辱される、その覚悟は出来ている。
私も、私よりも十も若い航海士も、今更そんなことで折れる心は持っていない。
ただ、その結果、望まぬ命が芽生えることだけは回避したかった。
だから私達は、有能な船医が調合してくれた、身体に優しい自然由来のアフターピルを常に常備しているのだけれど、それが入ったリュックは公園の柵に本入り紙袋と一緒に置きっ放しの現状。
今は何の手立てもない。


過去に散々されたこと。
されてとても怖かったこと。
私を姦した誰かの子を宿す、考えただけで死にたくなったこと。


なのに、不思議ね?
あなたなら平気なのよ、私。
むしろ、自分も人並みの女であることが嬉しく思える。


仮にこれで妊娠してしまったのだとしても、私の中で育まれるのはフランキーの胤。
きっと、鮮やかな空色の髪の子が生まれるわ。
元の世界のフランキーは心当たりが無いと首を捻るでしょうが、別に構わない。
独りでも、育てられる。
フランキーの、子どもならば。



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