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フラロビのSS置き場。
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アニキは本気出せば歌が上手いはず→フランキー・ギャランティー→…orz


※R-18 。


SSの中で0.02mmを繰り返しているのは、好きな歌い手さんの「『聖槍爆裂ボーイ』を歌ってみた」がニコニコでUPされて、それを聴きながら書いていたから。
高音で少しハスキー気味の声色で恋愛を歌われると、若ンキーが歌っているような気がしてくる不思議、矢尾さんの声の方が相当クセがあるけども。
普通に歌えば上手い、筈、高校生若ンキーは学祭とかで仲間と期間限定バンド組んで調子に乗ってボーカルやってそうだもん。


+++++++++






90. 三月の風、四月の雨、五月の花を咲かすため。(3)


店の引き戸が閉まる音に、フランキーは大きく安堵の息をついた。
シンクについた材木のような両腕に、ひくり、びくり、と不規則な震えが走る。
奥歯を噛み締め喉仏を大きく上下させ、客の去った方向から視線を下に転じると、一心不乱にフランキーの男根をしゃぶる女の姿。


唾液で濡れて怒張しきった肉幹を口から出し入れする表情は恍惚として、上気した頬、瞳からはすっかり理知的な光は消え去って。
尖った爪を立てたら裂けてしまいそうなくらいに張りつめた亀頭を舌でぐるりと舐め上げる。
フランキーの短パンの腿を両手で握って、つかえるフランキーの足のせいで大股を開いてしゃがまされる体勢を強いられている自分が、どれだけ淫猥な姿を晒しているのか、彼女に見せてやりたい。


「ロビン…ちょっと待ってて」
フランキーはやさしくロビンの頬を撫でると、その口から己を引き抜いた。
だらり、と唾液の蔓が糸を引き、男根と唇の間に橋をかける。
玩具を取り上げられた子どもみたいな瞳でフランキーを見上げるロビンに
「すぐ戻るから」
ともう一度声をかけ、フランキーは短パンにペニスを押し込みながら店の出入り口に向かう。


「…歩きにきィ…」
テントを張ってしまう短パンの前を押さまえて、フランキーは店の外に出ると『closed』の看板を出した。
引き戸を閉めてきっちり鍵をかけると、カーテンを引く。
カーテンがガラス戸の右から左までをしっかり覆っているのを確認して、ロビンの元に戻った。


ロビンは蕩けた身体を気だるそうにキッチンに預けたまま、フランキーを待っていた。
フランキーを認めると、にっこりと、けれど妖艶に笑った。
スカートは完全に捲り上げられて布地面積が心許ないショーツが半脱げ状態で、たくし上げられたシャツは巨乳に引っかかって重力に従うことを放棄している。
すげえカッコ。
ロビンとフランキーが考えてることは完全一致。
赤い月のように描かれる弧が、不必要にフランキーを挑発する。


「カギ締めてきた」
そう言って差し出される大きな手の平に、ロビンは手を重ね、力強くその胸元へ引き上げてもらう。
「これで心置きなくヤれるだろ?」
悪戯っ子のような空色の瞳に、ロビンは熱のこもったキスを返すことで肯定の意を伝えた。


ロビンはフランキーの太い首に両腕を回し、身体を擦りつける。
重ねる唇を少しずつずらし、角度を変えてより深く、舌を差し入れ絡め合い、溢れる唾液を飲み下す。
鼻を鳴らして酸素を求め、大きく息を吸い込めばフランキーの鼻腔はロビンの蜜壺から立ち上る、馥郁たる濃い花の香りで満たされた。
フランキーはまず、短パンを床に落とし、ペニスを海パンから解放した。
身体同士を密に合わせるのはロビンに任せて、フランキーの両手は柔らかな身体を弄り、愛撫をしながらセックスするのに相応しい状態へと持っていく。


ロビンの尻肉を両手で揉み解しながら、それをキッチンの作業台に乗せる。
首筋から鎖骨へと舌を這わせて、乳房を捏ね繰り回すと、ロビンの唇から
「フラン、キ…」
自分の名前が熱い溜息とともに漏れた。
甘やかで艶かしい声に、フランキーの全身にゾクリと鳥肌が立った。
耳から得た快感がフランキーの背筋を駆け下り、下腹部の熱を掻き立て、それと同時にロビンの指がゆるゆると男根を握った。
細い指の腹に先走りを塗り拡げられた箇所が熱を持つ。


この数か月、一体何回ロビンとセックスをしただろう?
ほぼ毎夜、合いカギを使ってロビンに逢いに行って、逢えば身体を繋げて、肌を重ねれば一度じゃ済まなくて。
コンドームももう何箱空にしただろう?
ロビンのことが大事だから、「今日は大丈夫」と彼女が言ってくれない限りは必ずもどかしい0.02mmの壁越しで我慢している。


ロビンと付き合っているのはおれで。
ロビンを抱いているのはおれで。
ロビンを綺麗にしたのはおれで。
なのに、誰もそれに気付かない。
イライラする。


「フランキー…」
こんなに潤んだいやらしい瞳で見つめて、仕事場でセックスすることに抵抗なくなるくらい淫らになって。
それだって全部全部おれに抱かれたいから、な筈なのに。
全身が総毛立つような破壊衝動、大事なオモチャを壊してしまいたくなる子どものように、一番大事なロビンを壊してしまいたくなる。


壊してしまえば。
誰にも見向きされないロビンにしてしまえば。
突然、フランキーはロビンの左脚を抱えると、大きく広げさせた中央に亀頭を宛がった。
大きく張り出した生の傘が、ずぷ、とロビンの秘裂に埋まる。





ロビンが欲しかった。
根こそぎ欲しかった。
もう、誰かのものになる可能性を根絶やしにしたかった。
ああもおいっそ、ロビンの中に根を生やしちまおう。
おれに一生、縛りつけちまえばいい。





「あ、フランキー…!」
何の宣言もなく突き入れられて、ロビンに理性が立ち返る。
駄目よ、今日はッ…
ロビンの言葉は間に合わず。
「…ッは…」
フランキーの肉棒に内臓が押し分けられ、ロビンの息が詰まる。
幾度繰り返しても、痺れるような幸せな感覚。


「ふ、フラン、きー…だ、駄目、なのッ…あ、あッ…」
極太の肉棒は膣口をこれでもかと拡げ、硬さで肉壁全てを擦り上げ、長さで子宮口を激しく突く。
抽送する毎に蜜液をトロトロと溢れさせて、融け出してくる胎内にリンクして、ロビンの脳も融けてくる。
0.02mmの壁は女にとってももどかしい。
直に性器を擦り合わせて傘が張り切った肉棒で思う様、蜜を掻き出してもらった方が気持ちがいい、フランキーの形を直接感じたい。
フランキーはロビンの爪先に引っかかって邪魔っ気に揺れるパンプスを脱がして、床に放り投げた。
膝裏を掬い上げて、作業台の上に完全に持ち上げて我武者羅に突き込んでいく。


今日は危ない日だと分かっているのに、もう制止が出来ない。
吐き出せる言葉は「気持ちいい」と「フランキー」の二つだけ、後は意味をなさない喘ぎ声。
外に出してもらえばいいわ…
なんて、チラっと考えて、後は夢中でフランキーを感じる。


狭い作業台の上で不自然に身体を折り曲げて愛撫を満喫しているロビンが窮屈そうなのと、自分が腰を揺する度にカウンターの上の物がガタガタカタカタと五月蠅いのが気に入らなくて、フランキーはロビンの身体を抱き上げると、肉を繋げたままスタスタと店内中央のテーブルに向かう。
「や…ッ」
宙に浮く不安定な身体と、己の痴態に対し湧き上がる羞恥心、フランキーのアロハシャツをきゅっと握って顔を埋める。
ロビンの背中にひんやりとしたテーブルの天板が触れる。


濡れた肉で繋がったまま、ぼうっと空を見つめるロビンに、フランキーがテーブルの上の花瓶やら何やらを床に下ろしてる振動が伝わる。
こんな風に自分の店の天井を見上げたことなんか一度もなかった。
並ぶ木目の美しさ、こっくりとした飴色、こんな素敵な仕事を手掛けたひとりが、私の中に入っている。
この店が、こんなにいやらしい場所だなんて知らなかった。


入口の引き戸にはカーテンが引かれている。
けれど庭に向かうガラス戸は無防備で、緑が明るい風に揺れている。
庭に回った誰かに覗かれる可能性はゼロじゃない。
でもいい、観たければ観ればいい。
解放感。ロビンがフランキーをきゅううと締めると、彼女に狂おしい程の快楽をくれる彼の口から切ない声が漏れた。
「ロビン…」


舌を深く絡め合う。
フランキーが強く深く抽送を開始して、テーブルがギシギシと悲鳴を上げた。
腰の動きに合わせて大きく弾むロビンの乳房をフランキーは両手で捕まえて、指で口で嬲る。
抉るように突かれる度に、高らかに上がる粘々した水の音のリズム、バックに流れているクラッシクが何と言う曲だったか、ロビンはもう思い出せない。


繋がる箇所が熱くて。
凶悪なくらいに自分を呑み込んでいく快感に抗えない。
フランキーが狂ったように自分を呼ぶ。
フランキーが口にすると、自分の名前すら、莫迦みたいに愛おしい。
汗ばむ身体が力み出す、フランキーを噛み千切りたくなる。


フランキーの厚い胸板に手を這わせる。
ゆっくりと下方に滑らせて、波打つように割れた腹筋の造形を楽しむ。
「ロビン…ッも…イく…」
「うん…」
抽送が格段に勢いがつき、ロビンはガクガクと揺さぶられた。
外で出して、の言葉は混沌に呑み込まれ。


「あ、あ…ッ」
フランキーの欲情はロビンの体内に吐き出された。
軽く飛んだ意識の中で、ロビンは身体の奥底の熱だけをはっきりと感じる。
たっぷりとたっぷりと精を注ぐ。
粘度を持ったそれは子宮口にへばりついた。







「なァ…」
椅子に腰かけたフランキーは庭草を撫でる9月の風をぼんやりと眺めながら、膝の上でくったりとしているロビンに話しかけた。
黒髪を縺れさせたまま、ロビンはフランキーの胸に耳をつけて今だやや駆け足の心音に聞き入っていた。
太い指がロビンの髪を梳き、縺れをそうっと解していく。
「なァ…どうしてロビンは内緒にしてたいのよ?」
「…何を?」
「…おれたちが付き合ってること」


もじもじッ、とロビンの指先が添えていたフランキーの腕を掻く。
返事がなかなか返らず、口にするのに抵抗があるのがアリアリと感じられて、フランキーはロビンを困らせたくなくて「やっぱいいよ」と言おうとした時、
「……笑わない……?」
と恥ずかしそうな声が小さく、フランキーの胸元でした。勿論、
「笑わねェよ」
と言う。


「あの、ね…」
ロビンの細い指がフランキーの胸筋にのの字を書く。
「ちょっと前から、ナミやカヤ達が私に、少女漫画、ってのを貸してくれるようになって…」
ロビンと少女漫画。
フランキーは、自分が古典文学を読み耽るくらいのギャップがある、ような気がする。
「何でまた」
と自然に口をついた。


「良く分からないのだけど……あの子たちには恋愛を勉強するように言われたわ」
ナミやカヤ達にしてみたら、幼馴染のためのささやかな援護射撃だった。
彼女達は下手な鉄砲も数を打てば当たるかも、と手当たり次第の思いつく作戦を決行をしていた。
ほぼロビンには華麗にスルーされていたが、少女漫画はその作戦のうちのひとつだった。
恋愛、というものを知らないロビンに少しでも知識をつけてもらうために、初歩の初歩として少女漫画弾幕を張っていたのだ。


「それで、まあ…色々読んで…私の知らない世界だったから、結構、それなりに楽しくて…」
そして、それは意外とロビンに少しずつ効果を見せて。
「自分と、フランキーに置き換えて考えて、みたり、し、て…」
片想いに苦悩するヒロイン、告白が出来ないヒロイン、好きなヒトの傍にいるだけで幸せなヒロイン、そんな登場人物に感情移入をして。
そんな中に
「周りに内緒の関係、ってのがあって」
ロビンの両手指が、もじり、と組み合わされる。


「それが…スリルがあって楽しいかも、なんて考えて。それだったら、私でも実践できるかな、って…思って…」
好きなヒトとの関係を知られないように周囲に隠し事をするのが実際、楽しくて。
「私ほら、恋愛なんてしたことなかったし…多分、この先、フランキー以外と恋愛することなんてないから、今出来ること、してみたいな、って…」
ロビンの言葉にフランキーは、ぴく、と反応した。


え、今、ロビンなっつった?
もう恋愛することないって?
おれ以外と?


「だから秘密にして、って言ったの。だけど…意図するところは言えなくて、だって恥ずかしいじゃない?漫画の中の『これがやってみたい』なんて」
こんなトシで。
見上げてくるロビンの眉間が心配そうに寄せられていた。
自分と少女漫画のギャップを自覚して、頬を染める程のカミングアウトを終えた彼女が言う。


「もしかして嫌だった…?フランキーが嫌がることはしたくないから…。フランキーが気に入らないならもう内緒にしなくても」
「いや、いい」
ロビンの言葉を遮るくらいの勢いで、フランキーは答えた。
がばり、とロビンを抱き締めて
「内緒にしようぜ、出来る限り」
と笑った。


6歳も年が上なのに。
何でロビンはこんなにも発想や反応が可愛いンだろう?
ロビンが自分との恋愛を全力で楽しんでいること、その全てが自分への想いに繋がっていること。
初めて出会った夏に、自分達が当たり前のように知っている遊びを全く知らなくて、小学生よりも夢中になって楽しんでいた女子高生ロビンを思い出す。
少女漫画の内容なんて、女子中学生だって現実世界で実践しようとしないのに、それをやってみようとしたなんて。


「他にねェの?やってみたいシチュエーション」
「フランキー…」
「こんなことに付き合えるのはバカなおれくれェなもんだぜ?」


ロビンは本当に嬉しそうに笑った。
フランキーは本当にロビンが可愛くて、大事で、ロビンが自分の傍で笑っていることが嬉しくて。
ぎゅうっと抱き締めて、古書店内第二戦開始のきっかけとなるキスをした。







しかし、二人の関係はその後しばらくしてフランキー自らがバラすことになる。
この時に撒いた種が見事に根付き、ロビンが妊娠したからだ。



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