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フラロビのSS置き場。
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ケンタウロスなんて下腹部から前半分が切り離されるんだよ?気になるしょ。




※R-18。



廃船での作業中、感染症にならなかったのか、とか、輸血しないで大丈夫だったのか、とか、時間がかかって壊死して大変な有様だったのではないか、とか。
生身と機械の結合部はどうなってるんだ、とか、まんま『攻殻』の技術としてもいけるんじゃね?、とか、内臓はどうなってんの?、食べ物どこを通るの?とか。
少年漫画に現実性や整合性を求めたくなるのはやはり、「女だから」なんだそうだ。


++++++++++






32. Intermission 開け心


期末試験で目標が達成出来たら、ロビンからご褒美が欲しい。
とフランキーは切にお願いした。


「一度でいいから、スーツ姿で家庭教師!」


ロビンには
「同じ家に住んでいるのにどうしてスーツに着替えて教えに来なくちゃいけないの?」
と、物凄く嫌そうな顔をされた。
普段のロビンは普段着で家庭教師をしてくれている。
そりゃ、Tシャツにサブリナパンツ、タンクトップにジーンズでも、何を着てても綺麗なおねえさんであることには変わりがないのだが!


ロビンがトムズに居候している期間も、フランキーの受験期間も、期限付きの話。
リミットが来たら、ロビンに美人教師コスプレをお願いできる機会も皆無になってしまう。
ロビンが家庭教師を引き受けてくれた日から、フランキーがずっと胸に抱いて来た野望なのだ。


フランキーは平に平に、
「どうか夢を叶えさせてください」
と、拝み倒した。
あまりのしつこさにロビンが根負けするまで。


ロビンが首を縦に振るに当たり、試験での目標達成ハードルを破格に高くされた。
フランキーは絶対に無理だと訴えたが却下された。
「その代わり、フランキーがそれを達成できたなら何だってご希望に応えてあげるわ」
ロビンが余裕綽々にニコリと笑う。
到達できそうで絶対に出来ない目標を据えることで、ロビンがご褒美の実現を阻止しようとしているのが見え見えだ。


フランキーは、褒美をくれるとか言いながらくれる気の全くないロビンにかなり不服だった。
この目論見は不発に終わるかもしれない。
だが、買わない籤は当たらない。
「ようし、分かった!達成したらおれの要求、全て飲んでもらうからな!」
「達成できたらね」
「ホントだぞ?全部だぞ?」
「分かったわよ」
こうして、ふたりの間に契約は成立した。







そして、フランキーは見事ハードルを飛び越えて見せた。
虚仮の一念、岩をも通す。







「し、失礼しまーす…」
そわそわとしながらダイニングに降りてくると、そこにはフランキーのリクエストにきちんと答えたスーツ姿のロビンがいた。
ビシ、と膝を揃えて座るロビンが、鼻の下を伸ばしているフランキーを睨んでいる。
「これでいいの?」
「ちょ、ちょっと立って見せて」


ロビンは渋々立ち上がる。
黒のツーピーススーツ、スカートは膝上10cm。
立ち襟のフリルブラウスはスタイリッシュな厳しさの中にフェミニンさを醸し出し、チラリと覗く谷間は相当エキセントリックだ。
小さなプラチナのペンダントトップが胸元を品良く飾っていた。


「もう、いいでしょ?」
恥ずかしそうに頬を染めるロビンに、フランキーは
「はい」
と小道具を渡す。
メガネとバレッタ。
どちらも黒くてシンプル、機能一辺倒な代物。


「……」
「要求は全部飲んでもらう約束」
「もう、家庭教師やらないわよ」
「こういうご褒美で生徒の成績が上がるってンだから、たまにはいいンじゃねェの?」
フランキーはニヤリと笑う。
「それにハードルを上げるだけ上げて、達成したら何でも希望に応える、って言ったのはロビンだぜ?」
「……仰る通りだわ」


ロビンは諦めいっぱいの溜息をついて、小道具を受け取った。
髪をくるりとまとめ上げてバレッタで留め、メガネを鼻の上に載せる。
いつも髪を下ろしているロビンの項や耳は貴重だと、フランキーは思う。
日にさらされないそれらは輝くように白く見える。
まとめそこなった後れ毛がふわりと渦を巻いた。


「フランキー。計画的に、トムさんとアイスバーグが遅くならないと帰って来ない日を選んだでしょ?」
「当たり前じゃないの」
フランキーはロビンの棘棘した視線をやんわりと笑顔で受け止めた。
トムはともかく、ロビンにコスプレさせて家庭教師をやらせたことがアイスバーグに見つかったら、五月蠅いことこの上ないだろう。
そうでなくても家の中に部外者がいたら、ロビンからもらいたい褒美がもらえない。
フランキーにとってコスプレはゴールじゃないのだから。







フランキーは思う。
おれは強くなった、こんなにも短期間で。
少し前までロビンを性対象に見てオナニーして罪悪感で沈没していたのが、どうだ?
今や、全然平気、単純な脳細胞は素直に『頭と身体は別物』だと受け入れた。
「ロビンとはずっと姉弟」と誓った幼い頃の自分も、ロビンに抱くマドンナ性も、別の脳区画にある安全地帯に切り分けた。


ロビンでするオナニーはとても気持ちがいい。
他の何をオカズにするよりも気持ちがいい。
理由は分からない。
ともすると、下手な相手とのセックスよりも気持ちが良かったりもする。
最近では自分のセックスに対するモチベーションやスタンスが変化してきたようにも感じる。
ともかく、大事なことなので2回言うけれど、ロビンでするオナニーはとても気持ちがいいのだ。


そこで必要になってくるのは新たな情報、新たな刺激。
大事なのはリアリズムではないだろうか?
せっかく、目の前に御本尊がいるのだから、せめてビジュアル的な刺激くらいならもらってもバチは当たらないのではなかろうか?
願わくば、おっぱい・おしり・ふともも、のいずれかにワンタッチ希望。







「他には何か要求ありますか?」
ロビンが慣れないメガネのフレームを押さえながら言う。
「上着脱いで欲しいんだけど」
「着せたのに脱げと言うの?」
ロビンの目が尖る。
「まァまァ。そこんとこ大事なんだ」
ニコニコと無邪気なフランキーの様子にロビンは渋りつつも、上着のボタンを外した。


ロビンの大きな胸をデコレイトしているふんわりとしたシフォンのブラウスは、身体のラインに合わせてシェイプしている。
薄くて白い生地に透けて見えるのは、黒いブラ。
アンダーウェアは全て黒で統一、というのは前もってのフランキーの要望。
フリルがふんだんに使われたブラウスのチョイスは意図的だな、とフランキーは読んだ。
その分、ブラを無防備にさらしている背中の、今にも切れそうな緊張感もまた良いものだ。
ロビンは幾分乱暴に、上着をテーブルの上に置いた。


「まま、今日はおれのご褒美なんだから。あんまり細けェこたァ抜きにして」
ロビンは溜息をついた。
フランキーのご褒美だし、何でも希望を聞くと言ったのも自分だし、致し方無し。
でも、このフランキーのいいように、一方的に遊ばれている現状は、ロビンとしては納得がいかない。
若い男の子だからこういう悪ふざけをしたいのも理解できるし、大目にも見てあげたいけれど。


何事かを沈思黙考しているロビンがクリアレッドに塗られた爪をカリリと噛んだ。
ロビンを取り巻く空気が変わる。
何かが吹っ切れたようなロビンが
「それはそれとして、真面目に授業をこなさないのなら止めるわ」
と言った。
キツイ瞳でピシリと言われて、フランキーは居住まいを正した。



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しばらくフラロビ妄想で生きていけそうです。
人型の何かです。

     
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