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フラロビのSS置き場。
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この論法でないと照れなかったのはロビンは既に嫁だからで、ふたりはやることやってることになる。


※R-18。



フランキーが眠り on the ロビンちゃん膝枕から目覚めた後、何事もなかったように起き上がったけれど、おそらく一味の他の誰であっても「お、悪ィ」の一言でおしまいだったと思う(除、サンジとブルック。このふたりは膝枕をしてもらえない)。
誰も照れないと思うんだ、だってロビンは皆のおかあさんで、母親に膝枕してもらって意識するヤツは気持ち悪いし。
むしろ、気がついたらナミの膝の上だった、の方が皆意識すると思う、でも金銭的恐怖が先だって、やっぱり甘酸っぱい反応は見られない。


++++++++++





58. 誰がコマドリ殺したの?
(4) コマドリの葬式 -2-


それからはクロコダイルと身体を重ねる度、ロビンは彼の望む『女』へと姿を変えていった。
ついこの間までは、男を知らぬ固い蕾のような身体が、ほぐされて、開かされて、蜜をしとどに垂らす大輪の花へ変じるのにそんなに時間は掛らなかった。
どこを触られても性感帯に触れられたような、自分でも呆れるくらいに感度のいい身体に調えられた。


男を悦ばせるありとあらゆる手管も教え込まれた。
男に頼らずとも、セックスの最中自力で絶頂を迎える方法も覚えた。
いつしかロビンの中で、クロコダイルに抱かれることが、『褒賞』のようになっていた。
それを知った上で、クロコダイルはロビンを抱くタイミングに緩急をつけた。
普段は性に興味がまるでないような、クールでインテリな淑女であれと仕込まれた。
そういう女が、焦らされて焦らさて、性欲を溜めるだけ溜めこまされて、ようやく与えられたペニスを自ら喜んで咥える淫乱な姿。
その落差が男は堪らないのだと、クロコダイルは他人事のように笑った。


「ダイアモンドの原石を磨いていくのはとても楽しかった」
いつだったかクロコダイルは、ロビンを喘がせながらそんなことを言った。
「初めて会ったおまえは乳臭くて、貧乏くさくて、女としては全く食指が動かないただの石ころだったが、その中にはクォリティの高い、大粒のダイアが眠っているのが見て取れた」
クロコダイルはそんなことを語りながら、ロビンを深々と貫いて、爛れた音をその熟した身体で奏でた。


クロコダイルはロビンのことを愛してはいない。
誰もことも愛していない。
強いて言えば、彼の最愛の人物は、自分自身。
こうしてセックスしているのも、自分が精液を吐き出すのが目的ではなく、懸命に乱れまいとしているのに淫らな身体を制御しきれなくて苦悶する女の姿を見て楽しみたいからに他ならない。
セックスは相手を精神的に追い詰める遊び、その手段が、己のペニスとテクニックなだけ。


「セックスは心理的な駆け引きを含むスポーツみたいなものだ」
嘲りにも似た冷えた瞳が、ロビンを打ち据える。
クロコダイルがセックスに狂う自分を見て嘲笑っているのが分かっているのに、ブレーキをかけようと必死になっている理性を無視して、強欲な身体はフルスロットルでアクセルを踏み込む。
クロコダイルは、一人で乱れて苦しんで善がり狂うロビンを感情のない瞳で見下ろして、楽しんでいた。


クロコダイルが乱れたところなど、ロビンはただの一度も見たことがない。
ロビンの膣内に精液を吐き出す時でさえ、クロコダイルは冷淡だった。
時にロビンは、ワニに犯されているイマージュに支配された。
這い蹲る巨大のワニに組み敷かれて、冷たい異形のペニスを突き込まれ、掻き回され、身体の中から腐っていく。
抱かれていても熱を感じず、肌を舌で嬲られても鳥肌が立つような。
それでも気持ちがよくて、頭がおかしくなりそうで、ロビンは犯され汚されることに次第に快感を覚えていった。







クロコダイルを愛しているわけではなかった、とロビンは自分では思っている。
自分は数多いる愛人のひとりでしかなく、彼はあくまでパトロンで、それはビジネスの繋がりだとロビンは考えていた。
後にロビンは、それまで誰もが解読できないでいた古代文字の解読に成功し、大成を修めた。
更に彼女のビジュアルはその著名度を上げることに加速度をつけ、メディアにも取り上げられる機会が増えた。
クロコダイルの持ってきた仕事をこなすと、彼は非常に喜んだ。
ロビンはクロコダイルに必要とされることがとても嬉しかった。


これまで、ロビンを必要としてくれたのは、あの水色の髪の少年だけだった。
彼女は自分の存在価値に、いつも疑問を抱いていた。
それが今や、あの叔母までもが、自分を認めてくれるようになっていた。
考古学者として名を馳せたロビンの元に、あの叔母から連絡が入った時の、彼女の内部に湧き起こった感情とも感動ともつかない何かを言い表すことは到底出来ない。


結局のところはロビンへの金の無心だったけれど、それでもあの叔母が、自分を手放しで褒め、認め、必要だと、家族だと、口にした。
実際は心無い言葉だと気付いていたし、厚顔無恥な行為だと軽蔑しながらも、叔母に認めてもらえた喜びはそれらを凌駕した。
それが余計に、ロビンの心を黒々とした満足感で浸し、彼女を誤った道へと更に深く踏み込ませていった。







次第に、それと気付かないうちに、クロコダイルの要求が変質してきたのは何時の頃からだったろう。
発掘作業に莫大な費用がかかることはロビンも知っていることだった。
そこに本当にあるかどうかも分からない、それが本当なのかも分からないような学問・研究に予算が必ずしも下りるとは限らない。
時に、研究者は身銭を切らなければならない。
それは自分のところのプロジェクトも同じことだと、クロコダイルは言った。


ある日、クロコダイルの会社に呼ばれたロビンは、スポンサーについてくれるという、とある企業の会長を紹介された。
その会長は好色家として世間でも有名な男だった。
応接室に向かい合い、他愛ない会話をしている間、男はロビンの身体をずっと舐めまわすようにして見ていた。
そして、クロコダイルに急な呼び出しがかかり、その会長とふたりきりにされた途端、会長の手が待ちきれないとばかりにロビンに伸びた。


ロビンは初対面の、父親よりもはるかに年が上の男に犯された。
クロコダイル以外の男に抱かれるのは初めてだった。
レイプされているのに、抵抗をしているのに、「嫌だ」と口は訴えているのに。
ロビンはどうしようもないくらいに喘いで、悶えて、濡れていた。
男の肉棒を難無く迎え入れ、温かく締め上げるロビンに男は狂喜し、一度膣内に精液を吐き出された後はロビンも諦めを受け入れ、素直になった。
応接室のソファで、上に下に何度も体位を変えて、何度も欲望を中に出されて、何度も絶頂を迎えて。
男はすっかり、ロビンの肉欲の虜になっていた。


クロコダイルが戻って来た時には、男は満足至極にふんぞり返っていた。
犯された後の女の痴態を冷たく眺めているクロコダイルを、ロビンが虚ろな瞳で映した時、悟った。
ああ、私はクロコダイルに、この人にもっと多額の出資金を出してもらえるよう、『説得』を任されていたのだと。
自分の知らないところで、とっくに話がついていて、今日の場は最初からそれを目的にして用意されたのだと。
後からクロコダイルに、ロビンの『仕事』のおかげで破格の出資金が手に入ったと聞かされた。


ロビンはやっと理解した。
クロコダイルが自分を優秀な考古学者と、淫乱な娼婦のふたつの顔を持つ女に育て上げた意味を。
最初から、金持ちの畜生共の人身御供として差し出す、贄にするつもりだったのだと理解した。
それからは当たり前のように、クロコダイルから『説得』の依頼が入るようになった。
ロビンはクロコダイルを憎らしく思いもしたが、この道で生きていくにはもはやクロコダイルの存在は不可欠だった。
結局、クロコダイルの指示に逆らうことは出来なかった。







慣れと言うのは怖いもので、そのうちにロビン自身、身を売ることは出資を募るひとつのツールと割り切るようになっていった。
研究資金のことは勿論、プライベートでも金が要り用になっていった。
というのも叔母からの無心が断続的にあったからだ。
叔母にいいように使われている自覚はロビンにはあった。
けれど、どんな形でも叔母に必要とされているという事実が、唯唯諾諾と叔母に送金する結果になった。


この頃の生活に関しては、本当のことは誰にも言えない。
後に週刊誌に色々と書かれたけれど、真実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものだ。
ロビンを抱きたがる男達は総じてアッパークラスで、ノーマルなセックスに飽きた彼らは金にあかせて豪華でアブノーマルなパーティをよく開いたものだった。
ロビンはそこで、ありとあらゆる『プレイ』を一通り経験した。


愛がないセックスでも平気。
愛がなくても気持ち良くなれる。
そもそも、愛されたことなんかないから
愛のあるセックスなんて、最初から知らない。


クロコダイルとの関係に愛はなかった。
自分は利用されたことも分かっている。
けれど、それでも彼はロビンを必要としていた。
そのニーズはロビンにしか応えられなかった。
だから、対等な関係だったと、思いたかった。


事件が起こって
容疑者にされて
無罪放免になったけれど、
彼女の考古学者としての生命は絶たれた。


抜け殻の彼女に残ったものは、破れた夢と、恩師の死と、穢れ切った、カラダ。
そして、何もかもがボロボロな中でただひとつ輝いていた


懐かしい少年の面影。



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