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フラロビのSS置き場。
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>それにしても3カ月弱で80話も書き散らかしたのは初めてだ。


フラロビの裏文を書きたくて書き始めたSSなのに、そこに至るまでに80話もかかった、相変わらず自分でも馬鹿だなと思う。
話が冗長でテンポが悪い自覚はあるけれど、まあいいや、自己満足だから。
さすがに折り返し地点は過ぎただろう、と信じている。


++++++++++






81. Reset -I'm feeling you. (3)-


「…ん…ッあ…」
堪え切れず、ロビンの口から嬌声が飛び出した。
そのゾクゾクする感触にロビンは身を硬くする。
フランキーは、ロビンが既に愛液を溢れさせている事実と、自分の指に吸いつくような肉壁の感触に、興奮が隠せない。
「あ、ああ…」
夢中になって指を出し入れし、掻き回す。


たったほんの少し愛撫されただけなのに。
ロビンは、こんなにもフランキーを欲しがって身体を蕩けさせている自分を恥じた。
フランキーにも淫乱な身体だと思われたに違いない。
いやらしい水音を立てて、フランキーの長い指は軽々とロビンの子宮を突く。
武骨な指の節くれだった関節はロビンの感じる場所を何度も擦り上げる。
指が出入りする度にロビンの割れ目からは蜜液が掻き出され、カウチのファブリックの色を重たく変えていく。


理性が欲望に埋没していくのが、自分でもよく分かる。
ここで引き返さないと、取り返しがつかない…!
最後の理性を振り絞り、ロビンはフランキーの手首を両手で掴み、引き離そうと躍起になった。
力では敵うべくもない、けれどロビンが徹底的に抵抗を繰り返す。


窮鼠猫を噛み、小さく尖った爪がフランキーの手首に食い込んで、痛みに思わず顔を顰めた。
自分の指のピストンに悦び喘ぐ卑猥な口からロビンの顔へと、視線を転じる。
すると、フランキーと合わせた彼女の瞳には、快楽よりもはるかに怖れと困惑の色が滲んでいた。
止めて、と蒼褪めた唇が動く。


途端、自分に抱かれることを断固拒否しているロビンの反応に、フランキーの心に憎しみにも似た怒りが湧き上がった。
既に、フランキーの頭は理性的に物を考える行為を放棄している。
フランキーの厚い胸が大きく上下し、ギラギラとした瞳がロビンを睨め上げた瞬間、フランキーはいきなりロビンの肩口に噛みついた。


「あ…ッく…!」
痛みに小さな悲鳴が上がる。
獲物を仕留めた肉食獣のように、フランキーは柔肌を噛んだまま、フーッフーッと鼻息を荒くした。
きつく噛まれた白い肌に、フランキーの歯列が赤く滲む。
ロビンを掴む、フランキーの手が震えた。


フランキーの心の中が混沌とする。
フランキーの中には、ロビンに性的な行為を無理強いしないという誓いがあった。
彼女の過去を事細かく知った日から、彼女を愛していると自覚した日から、ロビンを悲しませた他の男達と同じ行いはすまいと、心に決めていた。
だからずっと我慢に我慢を重ねていた。


けれど、ロビンがキスをくれた。
その事実はフランキーの獣性を完全に解放した。
それが、フランキーの箍を外し、忍耐を壊した。
ロビンは、フランキーを女の目で、見た。
口では何と言おうが、今、ロビンの身体はフランキーを欲しがっている。


もう、我慢するのは真っ平だ。
引き返せねェとこまで来た。
それもこれもロビン、自分で撒いた、タネだろうが。
責任持って刈り取れよ!


フランキーはいささか手荒くロビンの身体をうつ伏せにさせると、その腰を高く持ち上げた。
「あう…ッ…フラン…キ!」
この姿勢ではロビンの両手は頭の脇で体重を支えることしか許されず、抵抗が出来ない。
フランキーはもう、ロビンと目を合わせたくなかった。
その表情を見てしまったら、彼女から手を離してしまいそうで。
『弟』である自分が『男』である自分の前に立ちはだかりそうで。


フランキーは海パンを押し下げペニスに手を添える。
ドクドクと期待に打ち震える肉茎は、自分で触っていても今だかつてないくらいに硬い。
フランキーは、ロビンのショーツとホットパンツの、失禁したかのようにグショグショに濡れている股の部分を引き千切らんばかりに脇に寄せた。
フランキーは先走りを自分の親指で亀頭にヌルヌルと塗り広げると、滑るそれをロビンの蜜壺に宛がった。


「フランキー!止め…ッ!」
ロビンが叫ぶ。
でも、もう、止める気なんてない。
ロビンがこれ以上何を口にしても無駄になるように。
自分の良心を遠くへ置き去りにするために。
フランキーは後ろから、ロビンを一気に貫いた。


余りの気持ちよさに声にならない。
ずぷり、とフランキーの肉欲を呑みこんだロビンの蜜壺は、柔らかくて温かくて、たっぷりと湿っていて、彼女の襞のひとつひとつを知覚できるくらいに、きゅうう、とフランキーを締め上げてくる。
ロビンを感じるその場所から、じんわりとエクスタシーが広がっていく感覚に、フランキーは鳥肌を立てた。
「す…げェ…」
美しい紫の花を咲かせる藤や葛が、びっしりと木を覆い、その細い蔓で太い樹木をギリギリと締め殺すイメージがフランキーの脳裏に閃く。


フランキーは腰を引くと、更に深くロビンの身体に押し込んだ。
両手でロビンの腰を抱え、突き込むと同時に引き寄せて、根元まで肉幹を埋めた。
「あんッ」
フランキーの亀頭がロビンの子宮口を強く突き、その勢いで内臓が押し上げられ、思わず甘い声が玉突きのように飛び出した。
ロビンは改めて唇を噛み締め、握り締めたクッションで口元を押さえた。


フランキーの眼下には至上の光景。
抱きたくて犯したくて欲しくて堪らなかった女が脚を開いて四つん這いになり、蕩けた蜜口でフランキーを深々と咥え込んでいる。
突き出した尻から快感にくねる腰へと続く滑らかな曲線と、真白な肌に汗をきらめかせる背中。
悶える度に肩甲骨が影を作り、自分の物とは質を異にする、けれど柔軟でしなやかな薄い背筋がやるせない快感に引き攣れている。
ロビンが首を打ち振る毎に黒髪をふたつに分けて覗くうなじも、色めいて。


フランキーは強く激しく抽送を繰り返した。
お互いに服を身につけたまま、下着をつけたままのセックスはいささか窮屈だったけれど、脱いだり脱がしたりする手間と時間が惜しかった。
そんなことをしている間にまた、ロビンの瞳に射抜かれてしまったら、犯すことが出来なくなってしまう。


爛れた水音が雨音よりも大きく図書室に響く。
肉茎に吸いついて離れないロビンの膣内の心地よさに、ともすると即座に暴発してしまいそうな射精感をフランキーは必死に堪えた。
ペニスを引き抜くとロビンの卑猥な口は肉色にめくれ上がり、掴んで放さない。
その視覚を猛撃する淫らな絵面に、フランキーは腰ごと快楽に持って行かれそうになる。


ロビンは膣内をフランキーの硬い肉幹に掻き回されて、朦朧としていた。
融けて溢れた自分の愛液が、熱く内股を幾筋も流れ落ちていく。
フランキーにゴリゴリと擦り上げられて、肉壁がひくつき、今にも絶頂を迎えそうになっている。
確かに過去に開発された感じやすい身体ではある、でも、フランキーとのセックスは経験したそれらとは何かが違う。
意識を薄れさせ、一線を越えてしまいながらも、どこか頑迷に、声を上げてはならない、絶頂を迎えてはならないと、罪深い己に何事かを科している。


フランキーがロビンの項を噛んだ。
「はッ…あ…」
ジャリ、と噛み締められた黒髪が音を立てる。
フランキーが口で髪を引くと、ロビンの上体が起こされた。
持ち上がったロビンの乳房を両手で掬い上げ、性器を繋げたまま、フランキーはロビンの背中に胸を添わせた。


密着したまま腰を打ちつけると、動きに合わせてロビンの重たい乳房がたぷたぷと揺れた。
乳房を揉みながら、尖った乳首を愛撫すると、フランキーが驚くくらいにロビンの膣内が締まった。
「い、や…もぅ、赦し、てぇ…」
ロビンは息も絶え絶えに、赦しを乞う。
思考が出来ない、身体の奥底が融け出して、全身が粘度を持った蜜に姿を変えてしまいそう。


「あ、は…あッ…ア…」
甘い喘ぎ声とシンクロする、カウチの軋みと粘っこい水の音。
乳首を弄ばれる度に、フランキーを呑みこんだまま膣が収斂する。
己に科していた筈の縁も立ち消えて、ロビンの唇からは嗚咽にも似た嬌声が上がり出す。
明らかなロビンの変化に、フランキーの胸の中には冥い悦びと征服欲が湧き上がった。


ロビンが自ら腰を揺らし出したことで、フランキーはロビンの更に奥深くまで蹂躙する。
腕の中で戦慄くように細い筋肉が震え、フランキーはロビンの身体を強く掻き抱いた。
「ふ、あ…ァ…ぃ、イク…」
上りつめる。
ロビンの全身に力が入った。


フランキーは抽送の速度を上げた。
苦しいくらいに肉幹を締められて、歯を食い縛って脳ミソを揺さぶる程の射精感に堪える。
「あ、あ、ああ…ッ…!」
そして、腕の中でロビンが脱力したと同時に、痙攣を繰り返す膣内に大量の精液を吐き出した。
「ぐ…う…」
これまでに経験したことのない絶頂感、永く溜め込んでいたフランキーの白濁した想いは簡単には止まらず、びゅくびゅくとロビンの中で放たれ続けた。


熱いモノが勢いよく射出され子宮に当たるのを、ロビンは崩れ落ちながら感じた。
フランキーの男根がずるりと抜け、急に虚ろになったヴァギナはひくひくと喘ぐ。
弛緩する全身を浸す満足感と絶頂感。
くったりと四肢を投げ出すロビンを、フランキーは荒れる呼吸をそのままに、見下ろした。
勝ち鬨を上げる己の肉幹は萎えることなく、かつて中折れしたことが嘘のようだ。


その時、ぽろ、とロビンの瞳から涙が一筋、流れ落ちた。
フランキーはハッと息を呑む。
突如、立ち帰って来る理性と、胸の中を席巻する罪悪感。
呆然と膝を突く中、ロビンの瞳からは次々と涙がこぼれていく。







ロビンが泣いた。
ロビンが泣いたとこなんて、見たことねェのに。
ロビンは泣かねェし泣けねェんだと、思っていたのに。
ロビンも泣くんだ、おれと同じに。
ロビンの涙を初めて見た。
ロビンを初めて泣かしたのは、おれ。
おれが、ロビンを泣かせ、た…


幼い頃のフランキーが、ロビンを泣かせたフランキーを睨んでいた。
ロビンを泣かせる悪いヤツから守ってやるとの誓いを破ったフランキーに怒りの目を向けていた。
おれを悪いヤツにしやがって!、と少年フランキーが怒っていた。







「何で、泣くんだよ…」
フランキーの顔が歪んだ。
「泣くくれェなら、何で、キスなんかしたんだよ!ロビンが、おれを誘ったんだろうが!」
フランキーはロビンに言葉をぶつけた。
「あれは、あのキスは、何だったんだよ?冗談、だったのか…?」


ロビンからは返事もない。
ロビンはまるでレイプされた被害者のように、フランキーの下に横たわっていた。
事実その通りで、何度も「止めて」と懇願するロビンを無理矢理抱いた訳で、そんな彼女を更に傷つけ、責任を押し付ける自分は八つ当たりしている以外の何者でもない。


分かっていても、激情が止まらない。
こんなにも愛しているのに、想いが受け止めてもらえない。
こんなにも愛したのに、涙を流されて。
暴走した愛情は、愛するひとを酷く傷つけて、自分をも傷つけて。


前にこの場所で、クロコダイルと間違えられた時よりもずっと、惨めだった。
愛憎は表裏一体、自分をこんな愚か者にしたロビンが憎かった。
ギリギリと歯噛みをする。
「ロビンなんか…大っ嫌いだ…もう…」
捨て台詞を残すと、フランキーはカウチを降り、振り返りもしないで去っていく。
ロビンには、フランキーに声をかける気力さえ残されてはいなかった。


しばらくすると、遠くで玄関の扉が閉まる音がした。
ロビンの周りにまた、雨音が戻って来る。
雨はまだ、強い。
ロビンは目蓋を下ろす。


「大っ嫌…い…」
ごぼりと音を立てて、蜜液と混じったフランキーの精液が逆流し、ロビンの脚の間を温かく濡らした。
今もまだ、生々しく残る情事の跡。
なのに。
ロビンの肌からは急激に、フランキーの温もりが消えていった。



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